愛しい彼

もう2月も半ば。

 

卓郎は卒業間近で忙しいはず。

 

卒業論文やら就職の準備とか。

 

高校生の私にはよくわからない話。

 

よく駄々をこねては困らせてた。

 

卓郎はそれでも私を想い、構わない日などなかった。

 

出来る限りを尽くしてくれる卓郎。

 

そんな彼を見ると私は愛しく思う。

 

彼とならこのまま続けられると願っていた。

 

今日は久しぶりのデート♪

 

遊園地に行って、観覧車に乗り、玲菜は騒いでいた。

 

それを微笑ましく見ている卓郎に呼ばれた。

 

座りながら後ろから抱きしめられた。

 

「卓郎…?」

 

「大好きだよ!」

 

「玲菜も大好き♪」

 

「拓郎は甘えん坊さんだなぁ(笑)」

 

「そうかぁ?」

 

幸せな時間はあっという間に過ぎる。

 

「もう帰りだね。」

 

拓郎は寂しそうに言った。

 

「寂しいなぁ」

 

互いに繋いだ手をぎゅうっと握る。

 

次に会えるのはいつかわからない。

 

そんな不安に駆られて戸惑う二人。

 

なぜかもう会えないような気がしたんだ。

 

これだから恋愛なんて好きじゃない。

 

一人の帰り道に私はそうやって強く思う。