元気になる愛

 

学校もクラスメイトも怠いだけ。

 

「もう帰ろっか!?」

 

ここには居たくない。

 

「玲菜たん、いいのぉ?」

 

急に元気になる愛。

 

「沙紀は今来たばかりなのにぃ〜。」

 

「まっ、いっか。」

 

うちらは来たばかりなのに帰る。

 

早退。

 

たまに授業を抜け出る事もする。

 

別に真面目なわけじゃない。

 

それにもう1月なので進路は決まっていた。

 

学校は違うけど、玲菜と愛は大学生。。

 

沙紀だけは女子短大。

 

うちらは進路決定と共に学校にいる意味などなくなった。

 

「愛はカラオケ希望で〜す!」

 

「ok♪」

 

怠いままの私は二人の会話を聞いてただけ。

 

さっきまでの怠さはどうしたんだろうとツッコミたくなる。

 

(あっ!?)

 

廊下で男の子と目が合った。

 

彼もまた心の中で思っただろう。

 

出来れば今は会いたくなかった。

 

彼は隣のクラスの平(ひら)君。

 

黒髪サラツヤで背が高く、メガネをかけて知的な人。

 

2年の時のクラスメイトで、友達の元彼で、好きだった人。

 

最近何度か告白したがダメだった。

 

元々mailだけの友達関係なんだ。

 

実際に話した事は数回。

 

だから、別にフラれても前と変わらぬ関係。

 

近くも遠くもない。

 

微妙な関係の私たち。

 

人がいるときは挨拶はなぜか交わさない。

 

普段は接しないのが、暗黙の了解だったのかもしれない。